競合調査で差別化を図る

G社では、新商品企画にあたり、商品の競合調査を行うことにしました。

想定販路であるスーパーマーケットに各自出かけて行って、自社の商品の競合となる商品を買い集めてきました。

そして、会議の場で全員で試食を行いながら、各要素を点数化していきました。

官能テストとなるため、同じ商品であっても要素の点数にバラつきが出ることもありましたが、大半は全員の意見が一致していました。

比較しやすくするために、全員の点数を平均して戦略キャンバスを作成していきました。

その結果、自社の商品は、甘みが際立っていることが分かりました。

また、官能テストの結果から、香りが重要な要素であることも分かりました。

そこで、熱処理による香りの減少を補うために香料を用いることにしました。

当初は、無添加のほうが顧客のためになると考えていたのですが、無添加であることよりも、食べた時の充実感を優先しました。

そして、その充実感を「果実よりも果実らしい」と表現して、競合商品と差別化することにしました。