価値訴求と従業員教育による生産性向上の取り組み

デービッド・アトキンソン著『国運の分岐点』を読みました。

賛否両論あることは存じていますが、中小企業が大企業に比べて生産性が低いことは確かです。

それは、私自身が中小企業の経営コンサルティングをしているので、よく分かります。

規模が小さいと、規模の経済が働かなかったり、十分な投資を行ったりすることができません。

しかし、その解決策は企業の統廃合だけではありません。

中小企業が生産性向上に取り組み、自社の付加価値を高めていけば良いのです。

その方法は、価値訴求と従業員教育 です。

 

価値訴求については、これまでのコラムでご紹介してきました。

詳しくは、下記をご参照ください。

「価値訴求型マーケティングの考え方」

「なぜ、今、価値訴求なのか」

「価値訴求とは」

価値訴求型マーケティングを行うことで、付加価値率を高めることができます。

そして、同じ売上高でも生産性向上を行うことができます。

 

こうして、質を高めることができたら、量を増やしていきます。

量を増やすためには、従業員教育 が必要です。

自律的に活躍できる人材が増えれば増えるほど、企業全体の生産性は向上します。

中小企業では、従業員教育 に力があまり入っていません。

日々の仕事が忙しかったり、教育を諦めてしまっていたりします。

これは、非常にもったいないです。

私の経験上、適切な従業員教育 を行えば、一人ひとりの力は伸びていきます。

ただし、成長には個人差がありますので、じっくりと向き合った教育が必要になります。

中長期的な視点で、教育の仕組みを整えることが必要です。

 

これから日本は人口減少という大きな壁を突破しなければいけません。

その壁を乗り越える武器は価値訴求型マーケティングであり、その武器を使いこなせる従業員の教育が不可欠です。