なぜ、今、価値訴求なのか

これまでのビジネスの基本は、安く仕入れて(製造して)、高く売るでした。
売り手と買い手の情報格差を利用して、利益を得ることもありました。
これらのやり方は、今でも成り立ちます。
しかし、インターネットにより情報が得やすくなり、世界が狭くなって競争が激化したことで、このようなビジネスモデルは成り立たなくなってきています。

また、市場のニーズが多様化し、細分化が進んでいます。
人口減少も進んでいます。
経営を成り立たせるだけの売上や利益の確保が、ますます難しくなっています。

ただ商品を市場に投入するだけでは、ビジネスとして成り立ちません。
価値訴求を行いながら、ファン顧客を獲得し、適正な利益を得る必要があります。

価値訴求とは、自社の想いやこだわりを、顧客のメリットに変換して届けることです。
自社の価値観と、顧客の価値観がマッチングすると、ビジネスが成り立ちます。
自社の価値観に共感してくれるファン顧客を見つけるためには、自ら価値観を発信し続けるしかありません。

まずは、自社の価値を明確にすることが必要です。
自社の価値が分からないままプロモーションを行っても、売上には結びつきません。
価値観の合う顧客像を設定して、適切なメッセージを届けなければいけません。
顧客はどこにいるのか?
どのようなメッセージが響くのか?
このような問いの答えを探すのが、 価値訴求の戦術面になります。

従来のマーケティング用語を使用して説明すると、次のようになります。
1. 自社の価値観を元に、ポジショニング(提供価値)を決定する。
2. 自社の価値に共感してくれる顧客をセグメンテーション・ターゲティングする。
3. ターゲット顧客が利用しやすいように、商品企画、価格設定、販路開拓を行う。
4. ターゲット顧客に気がついてもらえるようにプロモーション(情報発信)を行う。

従来のマーケティング手法と異なるのは、売れる市場を見つけて商品を投入するのではなく、価値観の合うファン顧客を見つけて、育てて行くことです。
売れない時代でも、ファン顧客を育成している企業は、売上や利益を増加させています。

利益とは、顧客からの評価です。
顧客に価値を提供し、その対価をいただきます。
顧客から対価をもらうことに抵抗があるのであれば、それは適切な価値を提供できていないということです。
顧客に感謝されて、自社も適切な利益を得るのが、これからのビジネスモデルです。

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実際に 価値訴求の行い方が分からない場合には、essentiaのコンサルティングサービスをご活用ください。
御社としっかりと向き合いながら、提供価値を発見し、ファン顧客への訴求方法を一緒に考えていきます。

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