食品製造業の業績改善の方法

 

私は、日頃経営コンサルタントとして、多くの企業の経営支援を行っています。

その中でも、小売業と食品製造業の業績改善は、最も得意とする分野です。

今回は、経営コンサルティングの事例を踏まえて、食品製造業の業績改善の方法についてお伝えします。

 

1.こだわりを明確な違いにする

こだわりを持って、商品を作られている食品製造業は、たくさんいらっしゃいます。

ところが、そのこだわりがなかなか伝わってきません。

プロが見れば分かる違いであっても、消費者にその違いを理解されなければ、売上につながりません。

こだわるのであれば、素人にも分かる違いにしなければなりません。

一手間加えるのであれば、それがはっきりとした味の違いになるようにします。

2.ターゲット顧客に合わせた商品開発

商品開発をする際には、ターゲット顧客を意識しなければなりません。

例えば、地元では量が多いほうがお得感があって売れるかもしれません。

一方、東京などの都市部の単身世帯をターゲットにするのであれば、少量食べきりのほうが喜ばれます。

味付けやデザインも同様です。

ターゲット顧客のライフスタイルをイメージして、商品開発をすることが大切です。

3.ロスを減らす

食品製造業の業績改善で短期的に結果を出せるのは、ロスを減らすことです。

製造工程を見直して歩留まりを良くしたり、生産調整を行って廃棄ロスが出ないようにします。

以前経営コンサルティングを行った会社では、製造計画がなかったために、作った商品の3割を廃棄していました。

これは極端だとしても、似たようなことは多くの食品製造業で起こっています。

適切な管理を行えば、必ずロスは減ります。