経営計画策定に対して、腰が引けてしまう経営者の方は多いものです。
確かに、計画策定をしても、必ずしもその通りになるとは限りません。時間ばかりかかって、絵に描いた餅にもなりかねません。
それでも、私は経営計画策定をおすすめしています。その理由は、2つあります。
ひとつは、経営の羅針盤とするためです。
経営の方向性が明らかになっているだけでは、途中で道に迷ってしまう可能性があります。
細かいルートも調べず、カーナビも持たずに、東京から札幌までドライブするようなものです。北に行けば良いということは分かりますが、どの道をどのように行けば良いのかは分かりません。途中で渋滞に巻き込まれるかもしれませんし、道を間違えて関西方面に進んでしまうかもしれません。
自分の立ち位置を確認し、方向修正を行うには、羅針盤が必要です。
PDCAサイクルが回らない原因はいくつかありますが、そもそも計画がないことが多々あります。
出発点となる計画がないのであれば、PDCAサイクルが回らず、何をしても良くならないということになりかねません。
もうひとつは、シミュレーションを行うということです。特に、将来の損益計算書を考えるということは、経営資源の配分を考えるということです。
経営計画には、2種類あります。数値計画と行動計画です。
数値計画とは、売上高や利益など定量的に表すことができるものです。
行動計画は、アクションプランとも呼ばれ、目標達成のために何をするか、定性的な内容になります。
数値計画を策定すると、今後の事業をシミュレーションすることができます。
営業のための人員を補強すれば、営業が強化されることによって、売上が増えます。一方で、人件費も増えます。それによって、利益がどのように変化するのかを確認することができます。
数字で確認することで、目指すべき姿がより具体的になります。
行動計画を策定すると、誰が何をいつまでにしなければいけないのかが、明確になります。
そのため、責任権限がはっきりとして、組織が活性化します。
アクションプランを活用すれば、各従業員が何をすれば良いか分からないということもなくなります。
コンサルタントは専門の知識に長けており、様々な企業の経営に関わり成功させてきた実績やノウハウにより、クライアントの悩み、要望に合わせたサポートが可能です。
新しい商品やサービスのアイデアが出ない、利益率の改善を目指している、人材育成をしたい、品質向上を図りたいなど、経営に関するお悩みをお持ちの際は経営支援コンサルティングをご活用ください。