A社には、ビジョンはあるものの経営理念がありませんでした。
自分の腕に覚えのある創業者の方で、自分の提供するサービスが人々を幸せにできると考えていました。
実際にその通りで、彼の提供するサービスは、多くの人を幸せにしていました。
しかし、彼一人でできることには限界があります。
事業規模を大きくしようとして、何度も従業員を採用していました。
しかし、誰も長続きせずに辞めてしまいました。
サービスを通じて幸せを提供するというビジョンは明確でしたが、なぜそのサービスを提供するのかが共有できていなかったため、全従業員の足並みが揃いませんでした。
すべての顧客に対して、高いレベルのサービスを提供することができませんでした。
そのため、業績も上がらず、悪戦苦闘する日々が続いていました。
そこで、私は経営理念を作成して、全従業員に浸透させることを提案しました。
その結果、従業員が自分たちなりに創意工夫をするようになりました。
社長のやり方を基本に、自分たちなりのやり方を試すようにしました。
顧客にあったサービスを提供できるようになり、業績も向上しました。また、従業員の定着率も上がりました。